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50代の住宅ローン繰上返済術

最終更新: 3月6日



50代の繰上返済は慎重に


住宅ローン、あと何年残っていますか? このままだと70才まで返済が続いちゃう!なんていう場合だと、早く返したくなりますね。子どもの教育費がかからなくなり、一安心すればなおさらです。


そう思って、50代で一部繰上返済をしたAさん。60才で退職したあと、大変なことになってしまいました。さて、何が間違っていたのでしょうか?


50代で繰上返済をするなら返済額軽減型で


繰上返済をする時には、期間短縮型と返済額軽減型のいずれかを選択します。Aさんは期間短縮型を選択し、もともと70才までだった返済期間を66才にまで短縮しました。 そして、60才で仕事をやめたところ、突然生活が大変になってしまったのです。

収入がないのに、従来と同じ金額の返済をしなくてはならないのが大きな原因でした。 Aさんはどうすればこのような状況を避けられたのでしょうか?

1つは、繰上返済はせずにまとまったお金を手元に置いておくこと。65才になれば年金が満額支給になりますので、それまでの期間の生活費をカバーする手段を考えておくべきでした。 もう1つの方法は、返済額軽減型で繰上返済をすること。返済額が少なくなっていれば、退職後の生活も少しは楽だったかもしれません。


完済できるなら完済がオススメ、借り換えは在職中に


期間短縮型と返済額軽減型は、例えば同じ500万円を繰上返済するなら期間短縮型の方が利息軽減効果が大きくなります。そのため、期間短縮型を選択する人が断然多いのですが、翌月からその効果を実感できるわけでもなく、返し終わるまではその効果を実感できません。翌月から実感できるのは、「完済」です。完済してしまえば、生活はグッと楽になります。


完済できるくらいの資金があれば、繰上返済はオススメですがそれ以外の場合には、慎重な判断が必要です。


そして、もう1つの手段は借り換えすること。さらに低い金利のものに借り換えができれば返済額も少なくなります。ただし、借り換えするには定期的な収入があることが条件。借り換えの効果がありそうならば、在職中に借り換えを行いましょう。


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執筆者:高田晶子(たかだあきこ)

<プロフィール>

金融デザイン株式会社 取締役

一級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引主任者

大学卒業後、信託銀行に就職。信託銀行退職後、イベント会社、不動産コンサルティング会社を経て、1996年、ファイナンシャルプランナーとして独立。2010年まで女性3人で活動、年間300件の相談業務を行う。2010年より金融デザイン株式会社(旧株式会社マネーライフナビ)の取締役。著書に「住宅ローン 賢い人はこう借りる!(共著、PHP研究所)」